コンセプト・こだわり
thoughts and charm
大工は大胆、豪快な仕事とイメージを持つ方も少なくないでしょう。
しかし、大工という仕事は繊細で、地味で、少しずつ形にしていく仕事だと思っています。
現代では便利な電動工具の普及などによって、より早く低コストで家は買えるようになりました。
それと同時に私たち「大工」の技術が発揮できる場面が少なくなりつつあります。
それでも私は誰よりも大工としての仕事にこだわりこれまで多くのご依頼を頂いてきました。
家を建てる時やリフォームをする時、そこには一人ひとり異なるお客さ様がおり、それぞれ違ったこだわり、ご要望をお持ちです。
そういったお客様のご要望にしっかり応え、それを形に出来た時、「ありがとう」と感謝のお言葉を頂いた時が大工として続けてきて良かったと改めて実感する瞬間です。
便利な世の中ですが、大工としてのお仕事の魅力は全く色褪せず、これからも大工としてのお仕事を通して、沢山のお客様の夢を叶えるお手伝いをしたいと考えております。
Commitment to handwork
道具にこだわりを持ち、親切で丁寧な仕事に心がけて仕事に責任をもつ。
これまで受け継がれてきた伝統工法を惜しみなく発揮し自信を持てる、家づくりをご提案します。
便利な道具が多く普及してきている現代でも昔ながらの工法も大切にし丁寧な仕事をしております。
ゲンノウ(金づち)は用途によってカタチがそれぞれ違います。頭が重くて力が入りやすいノミ打ち用のゲンノウ。くぎ打ちと金づちが併用できるゲンノウや平面と凸面が組み合わさった仕上げ用のゲンノウなど、それぞれの形には意味があります。
ノコギリの刃はギザギザの部分がたがいに違いになっていて、刃の厚さよりも少し広く切れるようになっています。この少しの隙間があることで、摩擦が軽減されて、早く切ることができます。両刃のノコは、木目に沿って切るための荒い縦引きと、木目に対して垂直に切るための細かい横引になっている。
カンナだけでもかなりの種類があります。平面をつるつるに仕上げるカンナや、ベニヤの木口を仕上げるためのカンナ、木材の角を削るためのカンナなど木の種類や用途によって、数十種類のカンナを使い分けます。
この他にも様々な道具があり、機械はもちろん使用しますが、昔から受け継がれてきた、「手仕事」を大切にし、手仕事にこだわりを持ち、自分で請けた仕事は自分たちの手で最後まで丁寧に仕上げていきます。
Commitment to materials
これから何十年も家を、そして家族を守る「木」だからこそ、妥協はしません。家造りに欠かせない木材は、目で見て直接仕入れています。
そして良い素材の使い方を追及する
檜、杉、松、欅、楓といった国産材を、建築で仕様できる天然素材全ての特徴を把握し、見た目や肌触り、耐久性などのそれぞれ素材としての長所、短所だけでなく、何に使うのが1番良いのか、木が持つ性質をしっかりと見極め、適材適所で無駄なく活用いたします。
家を建てる土地の気候・風土に合った木材で施工すれば、景色に美しく溶け込み、機能性にも優れた住宅が完成します。天然の木材なので、科学物質は使用されておらず、化学物質に敏感なお子様も安心して暮らせます。これまでの経験と知識でお客様に丁寧にご提案します。
Ⓒ 2022 株式会社大工の上野